株式会社 共生

サービスの紹介

訪問看護の事業内容

訪問看護を利用できる人は次のとおりです。
ただし、いずれも主治医(かかりつけ医)の診療により、訪問看護が必要であると認められた方に限られます。

1.介護保険の訪問看護の利用者
(訪問看護に要する費用は、原則介護保険から給付)
介護保険の被保険者であって、要介護者・要支援者と認定された方です。要介護者等であるかどうかは、本人の申請を経て、市町村が認定します。

要介護・要支援の状態とは次のような状態をいいます。
① 要介護=身体・精神の障害で入浴・排泄・食事等の日常生活での基本的な動作について6ヵ月にわたり継続して常時介護を要すると見込まれる状態
(部分的介護を要する要介護1から最重度の要介護5までの5段階に区分されています)

② 要支援=(イ)前記常時介護を要する状態のうち、要介護1に該当する人について、その軽減や悪化防止に役立つ支援が必要と見込まれる状態(要支援2)か、あるいは(ロ)日常生活を営むうえで6ヵ月にわたり継続して身の回りのこと
(身支度、掃除、洗濯、買い物等)に支障があると見込まれる状態(要支援1)
40歳以上65歳未満の被保険者については、さらに要介護等の状態になった原因が初老期における認知症などの16特定疾病の場合に限られています。
なお、40歳未満の方は介護保険の被保険者とはなりませんので、介護保険から訪問看護の給付を受けることはできません。


2.後期高齢者医療の訪問看護の利用者
(訪問看護に要する費用は、後期高齢者医療から給付)
病気やけが等によって、居宅において療養を受ける状態の後期高齢者医療の対象者(介護保険の給付対象の訪問看護を受ける者を除く)

後期高齢者医療の対象者(被保険者)は、次のとおりです。
① 75歳以上の方
(75歳の誕生日から適用)
② 65歳以上で、寝たきり等の状態にあるとして後期高齢者医療広域連合から認定を受けた方
(認定日から適用)

それ以外の方
(訪問看護に要する費用は、医療保険から給付)
疾病、負傷等により、居宅において継続して療養を受ける状態にある方 (要介護者等以外)。
主な対象者としては、40歳未満の難病患者、重度障害者(筋ジス、脳性麻痺、脊髄損傷等)、末期の悪性腫瘍の患者、精神疾患を有する者等で、在宅療養生活を継続する上で看護師等が行う看護が必要な者が対象となります。

詳しい内容等は、当事業所にご相談ください。丁寧に説明させていただきます。

訪問看護はどのようなサービスを行うのか

訪問看護の内容は、主治医(かかりつけの医師)の指示書に基づき、次のサービスを提供するものです。

①療養上の世話、食事(栄養)の管理・援助、排泄の管理・援助、清潔の管理・援助(清拭等)、ターミナルケア

②診療の補助

じょく瘡の処置、カテーテル管理等の医療処置

③リハビリテーションに関すること

④家族支援に関すること家族への療養上の指導、相談、家族の健康管理

基本的考え

-サービスの基本はその人らしさの尊重です-

●本人・家族の意向を尊重するため、紹介訪問時2名の看護師が訪問し、しっかり要望をお聞きします。
●訪問看護計画の提供は所内全員のカンファレンスで検討し、プラン立案致します。
●訪問時間は、本人・家族の意向を尊重しながら柔軟に対応致します。
●利用者様の看護師体制は担当ナースを基本にチームで担当します。


<提供できるサービスの内容>

●24時間対応
●土・日・祝日の対応も可能です。
●ターミナルケアもお受けします。
●回復期リハ病棟の勤務経験を活かし、看護師によるADL向上のリハビリの提供が可能です。
●緩和ケア病棟勤務の経験を活かし、ご家族のグリーフケアの対応が可能です。

カンファレンスの紹介

「排便をトイレで」の願いを叶えるために、カンファレンス
カンファレンス
脳梗塞後、軽い片麻痺を患いながら、奥さんと在宅療養をされているAさん(85歳・男性)の願いは「排便をトイレでしたい」ことです。

しかしリハビリに積極的ではありません。看護師だけの視点では限界があり、この願いを実現するため理学療法士をアドバイザーに招きカンファレンスを行いました。
12月上旬にこの理学療法士に利用者宅へ同行訪問していただき、在宅療養の環境を認識していただいてのことです。

PTはICFを活用し、利用者の心身機能、活動、参加、環境因子、個人因子とこれらの視点から現状を細かく分析し、さらにゴールである「トイレでの排便」を実現するためのケア・アプローチを確認しました。
それは、「自室で便座に座るトレーニングをする。部屋にポータブルトイレを設置し、そこでの排便を試みる。そのために紙おむつの使用を極力控える。」内容でした。
そして、「在宅で穏やかに過ごす」が中期目標でした。PTからのアドバイスを受け、今回のカンファレンスで利用者の全体像、願い、それを実現するためのアプローチ、そして中期のゴール設定と総合的に目標が明確にでき、そのことを全員で共有できました。

今後も定期的にカンファレンスを実施する予定です。

特徴あるサービスの紹介

「Aさんとのかかわりを通して」

4月の開設以来、10名の利用者さまを見送らせて頂きました。

その中のお一人Aさんは40歳代の女性でがんの終末期でした。
大切な最後の時間を、ご主人とまだ学生の子供さん達と過ごすため自宅療養を希望されました。
痛みや様々な苦痛のある中で、痛み止めの使い方を工夫し家族との時間を有意義に使おうと取り組む姿や、訪問時に目にする親子のほのぼのとした姿を見て私たちも一緒に喜びました。
しかし残酷なことに病気はだんだんと進み、ベッド上でほとんどの時間を過ごすようになりました。

そんなある日、訪問すると「今日は来てくれるのを待っていたの、体がつらくて・・・ゆっくりいてほしい」普段はそんなわがままを言うAさんではありません、少しでも楽になればと背中をマッサージしながら時間を過ごしていました。
するとAさんは「私は来年の4月までは頑張りたいの、子供たちの人生を一緒に過ごすことはできないけれど4月になれば将来の見通しは知ることができるから・・・看護師さんは私と同じ病気の人をたくさん見てきたでしょう、私にできると思う?」私は返す言葉がありませんでした。
ただ背中をさすり黙っている私の姿をみてAさんはきっと悟ったのだと思います。
「1日1日やね、その先に4月があればいいな。でも体がつらくて心が折れそうになるの」そう言って微笑み、私を気遣ってくれました。

そのあとしばらくしてAさんはご家族に見守られ天国へ旅立ちました。

がん終末期の「痛み」は身体・精神・社会・スピリチュアルの4つの視点で看ることが大切と言われています。
今回、私はAさんの「大切な家族を残してこの世を去る」という魂の痛みに触れ、何もできない、ただそこに居続けることしかできない自分に直面し打ちひしがれました。
しかし一方では、訪問看護の限られた時間・回数の中では難しいと思っていた「スピリチュアルケア」は在宅でもできる。
むしろ1時間という時間を1人の利用者さまにじっくりと関わることが出来る『訪問看護』だからこそ可能なのだという手ごたえを感じさせてもらいました。
今回、Aさんの最期の時間に訪問をさせていただき、在宅看取りのすばらしさについて実感させていただきました。

この経験を次に関わる利用者さま達に生かせるよう、そしてさらに満足度の高い在宅看取りを目指して頑張っていきたいと思っています。

満足度調査の紹介

利用者による当訪看事業所のサービスの「満足度調査」

 「私たちの提供しているサービスを利用者様はどのように評価しているのか」を把握すべく利用者による「満足度調査」を実施しました。

この調査は12月に実施し、これまで当事業所を利用された20名の利用者に「アンケート」形式でお送りし、匿名でお答えいただきました。
回答数は10名で回答率は50%です。

項目は15項目で、その他今後希望するサービス、意見・要望などです。
評価は4レベルで
4点(そう思う)・3点(ま~そう思う)・2点(あまり思わない)・1点(そう思わない)

  質問項目 4点/人 3点 2点 1点
1 職員は時間通りに訪問する 10 0 0 0
2 職員の言葉遣いや態度は良い(電話応対も含む) 10 0 0 0
3 今から行おうとするサービスについて事前に十分に説明してくれる 9 1 0 0
4 わからないことは、わかるまで教えてくれる 9 1 0 0
5 本人の話をよく聞いてくれる 9 1 0 0
6 家族の話をよく聞いてくれる 10 0 0 0
7 家族への説明をきちんとしてくれる 10 0 0 0
8 この先、本人の状態がどうなりそうなのかを予測して、注意点や対処方法を教えてくれる 10 0 0 0
9 医療の専門的知識や技術があって安心できる 10 0 0 0
10 処置や手当を適切に、手際よく行ってくれる。 10 0 0 0
11 医師や医療機関と連絡・連携をとってくれる 9 1 0 0
12 ケアマネージャーや関係機関と連絡・連携をとってくれる 10 0 0 0
13 ケアマネージャーや関係機関と連絡・連携をとってくれる 9 1 0 0
14 精神的に安心できるサービスが受けられる 10 0 0 0
15 上記1~14を総合すると、サービスの満足度は高い 10 0 0 0

Q2:こらから充実してほしいと思うものを選んで〇印を付けてください
1 機能訓練(リハビリテーション) 2名
2 病気や薬についての詳しい説明 3名
3 医療機器・用具の使用方法や説明 2名
4 その他 0名


当ステーションに寄せられたご意見・ご要望です。全文掲載いたしました。
家族でもできない小さな心配り、1時間を有効に使い家族のものにまで心配していただきありがとうございました。皆様のおかげで家で看取ることができ感謝の一言です。ゆっくりとお礼の一言も言わず申し訳ありません来年もよい年を迎えられますことを願っています。元気でやっています。
いつも大変お世話になりありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
主人は1回の利用でなくなりました。生命力がもう少しあったならいろいろ相談に乗ってもらっていたと思います。ありがとうございました。
訪問看護で大変お世話になりました。父の看病も丁寧に優しく良く話しかけてもらい最期まで尽くしてくれました。感謝していす。
短い間でしたが心温まる看護・本人に対する接し方にとても感動し、また感謝しています。私たちが不安いっぱいだったのに言葉かけがとても安心しました。大変な仕事だとは思いますが多くの方がとても救われていると思います。がんばってください。
訪問看護サービスは家族にとって大変心強い制度でした。医師との連携もスムーズで短期間でしたが本人も喜んでおりました。本当にありがとうございました。
在宅介護に不安がありましたが訪問看護の方に助けられて母の最期を看取ることができました。ありがとうございました。


利用実績の紹介

各月の訪問回数
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
訪問回数 12 26 30 94 40 113 104 54 51 524

指示書発行医療機関
医 療 機 関 回 数
香川大学医学部付属病院 5
香川県済生会病院 1
高松平和病院 8
高松協同病院 2
敬二郎クリニック 5
その他 8
計   13医療機関 29

登録居宅事業所数  13事業所

株式会社共生

香川県高松市出作町377-5
TEL:087-880-7498
FAX:087-880-3298
E-mail:
info@kyousei-kagawa.net